ジュンコチャン

第52話 鬼が出るか蛇が出るか

※この小説にはプロモーションが含まれています。

ハラハラドキドキの展開が続くが、終わりが見えそうで見えない「ファイティングガルー」抽選会。
参加者全員抽選箱を引き2週目に突入するがこの時点でリーチ列を所有している人が三人いる。
スーツ姿の年配の男性が真ん中のFREEマスの縦列で「43」がでたらビンゴとなり
「26」で私服の若い男性が2列目の縦列でビンゴになり
そして「56」の数字で綺奈の母のFREEマスのある斜めでビンゴになる。
17回目を引くのが薫なのだが彼特有の引きの運の悪さで上記の引いてはいけない数字群を引いてしまいゲームが終了してしまう懸念がある。
いつ終わってもおかしくない局面に来ているため数字を引けば引くほどそのプレッシャーは大きくなる。
薫の震える手抽選箱の中に入っていき数字が書かれた包み紙を取り出すその緊張は
ジェットコースターが上がっていきレールがピークにまで到達してそこから下降するまでの瞬間だ。
17回目、薫の引きでゲームは続くのかそれとも終わってしまうのだろうか。

ビンゴカードその11 ビンゴカードその12
ビンゴカードその13 ビンゴカードその14 ビンゴカードその15


薫は意を決して抽選箱から包み紙を取り出し数字を確認した。
薫の引いた数字は「58」である。
順子ちゃん「58……よし!」
友ちゃん「あったよ!」
薫「お!よしあったぜ!」
幸助「俺のはねえか~」
幸助以外自陣のビンゴカードに「58」の数字があったようだ。
幸助「誰もビンゴもリーチもなっていないみたいだな」
薫「ああ…よかったぜ」
二人が参加者たちの様子を見た限りだと誰もビンゴした人もリーチ宣言した人もいないみたいだ。
「58」の数字を持っている人は順子ちゃんと友ちゃんと薫以外に何人かいるがリーチ列を持った年配の男性と綺奈の母にもあったようだ。
しかし「58」のあるマスはリーチになる横、縦、斜めにはなかった。
リーチを控えている人にとってはじれったくて早くビンゴになる数字が出て欲しいが
1つの穴が開いただけでもそこから新たなリーチが生まれる可能性があるため悪いことはではない。
薫「もう俺の番来ねえよな?」
とりあえず薫の引きであれこれ言われずほっと一安心したようである。
次薫が引くとすれば28回目になる。
28回目になる前に誰かはビンゴになるだろうと薫は思っている。
順子ちゃんのビンゴカードは気付けば5か所穴が開いており現在の綺奈と女子高生Aのビンコカードの当てた数(4か所)を追い越すことができた。
1つも当たらず置いてけぼりにされて嘆いている順子ちゃんはどこにもいない。
抽選箱からどんな数字が飛び出してくるのかわからず緊張しているが前と比べてこの抽選会イベントを純粋に楽しめている。
だがゲームやイベントは盛り上がってきたところで突然終わることもよくあることだ。
ビンゴを待つ人が三人もいるため次の18回目で決まってしまうのかもしれない。
1回でも長く続き、順子ちゃんたち四人のうちの誰かがビンゴになることを願うしかない。
18回目の数字を引くのは女子高生Aである。
18回目を引く女子高生Aのビンゴカードは4つしか開いてなくリーチの人がいるため遅れを取っている認識を持っている。
女子高生Aが引いた数字は「22」である。
幸助「よし!22あった!!」
薫「22は幸助しか持っていないようだな」
17回目とは対照的に幸助だけが「22」の数字を持っていた。
綺奈「ママのいっぱい開いているね」
綺奈の母「でも早いとこ56が来て欲しいわね」
「22」の数字を持っているのは幸助だけじゃなく綺奈の母も持っていた。
圧倒的な的中率を誇る綺奈の母のビンゴカードは9つ開いている。
自分が一番当たっていると自負してるようだが当てた数は私服の男性と並んでいる。
18回目で並んだが、私服の男性はリーチになる数字しか言っていないためわからないし
私服の男性が敢えて前までは自分の方が上だったなんて言わなくても別によい話である。
スーツ姿の年配の男性含めビンゴカードの数字が当たった数よりもどちらが先に目当ての数字が出てビンゴになるか、だから結果がすべてなのである。
19回目、女子高生Bの引いた数字は「14」である。
幸助「よし!」
連続でビンゴカードの数字を当て幸助はガッツポーズする。
年配の男性「2つ目リーチです!」
幸助「え~!?」
年配の男性「52でリーチです!」
年配の男性はニヤリと幸助のほうちらっと見て店員に「52」の数字でビンゴになると言った。
FREEのある真ん中の列以外でできたらしく、ビンゴカードの1行目で「52」の数字が当たればビンゴになる。
19回目の数字は幸助だけでなく、リーチ所有者を助ける数字にもなっていたようである。
薫「マスはとりあえず開けられたがまだ俺たち1つもリーチないんだよな」
幸助「はあ~喜んでいるのが恥ずかしいぜ…」
自分たちのビンゴカードの数字が当たるだけで喜んでいる順子ちゃんたちだが未だにリーチもないのに馬鹿馬鹿しく思えてしまう。
これでまた引いてはいけない数字が増えてしまった。
この参加者で独走しているのはリーチを2つ持っていて、9マス開いている年配の男性である。
運試しのゲームにおいて年配の男性や綺奈の母のように思うようにハマっていくのもあれば
最初の順子ちゃんや現在の綺奈や女子高生Aのように運悪く思い通り上手くいかない人が出てきてしまい
そう言った偏りが起きる部分が出るのは仕方がない。
今を楽しもうとしても20回目に到達していてリーチが三人もいるためすぐに終わるケースもあり納得がいかないはずだ。
ここで終わるのはまだ早い、抗い続けていつかは勝ち取ってやりたい。
しかし結局は神頼みである。


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20回目を引くのは女子高生Cで、停滞してしまった仲間の女子高生Aのビンゴカードに風穴開けたいところだろう。
おそらく女子高生三人組も「ファイティングガルー」抽選のため3枠で挑んだのではないかと思われる。
目的はあわよくばゲットできればだったり生半可で気楽な感じだったりだろうが
今時の若い人たちだがらもし「ファイティングガルー」の抽選に当選した場合は
きっとSNSで成功体験を公開して学校のクラスの誰かに共有させるつもりだろう。
そのような動機で「ファイティングガルー」を譲らせるわけにはいかない。
順子ちゃんたちは桂里奈の思いを背負っているため負けられないのだ。
どの数字が出るのは委ねられてしまうが幸運の女神がどちらか味方するのがここで白黒つけてやりたい。
緊張の20回目女子高生が引いた数字が「39」である。
女子高生C「よーし!あった!」
女子高生A「くっ!ちっ!」
女子高生Aが舌打ちしたところを見るに彼女のビンゴカードには「39」の数字がなかったようである。
順子ちゃん「ふふあったわ!」
薫「俺もあるぜ39!」
さっき出た数字に対して毎回一喜一憂していることに恥ずかしく思っていたのに、自分のビンゴカードと同じ数字が出て喜ぶ姿はやっぱり年相応である。
順子ちゃんと薫に「39」の数字があり追い風が吹いてきている。それでもまだリーチはない。
まずは「12」、「42」、「44」、「62」のいずれかが出れば順子ちゃんのビンゴカードにリーチができる。
また幸助も「18」か「27」の数字が出ればリーチができる。
順子ちゃんたち四人はお互い誰かがビンゴして勝利するというシナリオも思い浮かんでいる。
2週目も残り2人になる。
21回目、若い男性が抽選箱から数字を引く。
若い男性が引いた数字は「1」である。
薫「あったぜ…1」
女子高生Aのビンゴカードにも「1」がありにやけ顔だ。
薫のビンゴカードも「1」が開いたことで「57」と「66」の数字が出ればリーチになる。
年配の男性「リーチ!これで3つめです!」
順子ちゃん「え~!マジ!」
年配の男性「4で縦列リーチです。」
順子ちゃん「どういうこと?ちょっと見せて!おじさん!」
本当にリーチが3つなのか、順子ちゃんはそれを確かめるべく年配の男性のビンゴカードを見せるよう要求した。
年配の男性「ふふ、いいぞ」
余裕そうな笑みで応じてくれたがその表情はなんだか憎たらしい。
今まで出た数字を照らし合わせて年配の男性のビンゴカードを確認した。
順子ちゃんだけじゃなく幸助たちもそのビンゴカードを確認した。
薫「うあ…すげえ」
順子ちゃん「噓でしょー!」
嘘と言っても嘘ではない、宣言通りリーチが3つあり年配の男性のビンゴカードは10か所穴が開いていて紛れもない事実だ。
綺奈も母も確認した。
綺奈「ママ負けてる…」
母が負けていることに顔を歪めてしまっている綺奈。
綺奈の母「やっやりますね…」
上には上がいることを改めて知った綺奈の母。
綺奈の母「ですがこちらもまだ負けていません!」
年配の男性が見せてくれたそれぞれ他の参加者もビンゴカードを見せ合った。
女子高生三人組も若い男性も続いて自身のビンゴカードを見せてくれた。
綺奈の母も的中率は年配の男性より少し劣るが、高い水準を示しておりリーチもあるためで強運の持ち主である。
そのような点から綺奈の母が強気な姿勢を見せていることがわかる。
私服の男性もリーチを宣言していたが彼も的中率は高く彼も脅威となる存在だ。
引いてはいけない数字は何か再認識することができたが22回目を引くのはスーツの年配の男性である。
年配の男性「それでは22回目の数字は私が引かせていただきます。」
年配の男性「息子のお土産にしたいと思います。」
その発言はまさに勝利宣言のようだ。
「ファイティングガルー」のぬいぐるみを息子のお土産にすると言っているため遠方や他県に仕事で出張して
そこから帰ってきたお父さんでたまたまおもちゃ屋に寄ったらこの抽選会イベントがやっていること知った立場の人間なのだろう。
堂々とした足取りで年配の男性は抽選箱の前に立ってそれを手の中に入れた。
フィールドを支配したつもりでいて自分が優位に立っていると思っているが
うっかり綺奈の母の「56」と若い男性の「26」を引いてしまって敗北することもある。
リーチを持たない参加者たちにとっては未知の希望の数字を求め地雷のある道を怯えながら走っているのに対し
年配の男性は不発弾が眠る土地で埋蔵金を掘り起こそうとしているということである。
前者も後者も緊張の度合いも一緒である。
年配の男性が求める数字は「4」、「43」、「52」である。
21個の数字が引かれたことで残りは54枚で箱の中に3つが目当ての数字のため確率は18分の1といったところである。
順子ちゃんは神様にお祈りするように両手に手を合わせて年配の男性の目当ての数字が出ないを願っている。
年配の男性「どれどれ~何がでるのかな~それ!」
順子ちゃん「アカン!」
調子に乗り始めた年配の男性はニヤリ顔でひょいっと包み紙を取り出しそれに呼応して順子ちゃんは顔を上げて声を発した。
では気になる22回目の数字は「5」である。
幸助「5!!危ねえーー!」
年配の男性「惜しかった~」
順子ちゃん「はあ!はあ!心臓に悪いわよーー!」
「5」の1つ下の「4」だったら年配の男性の1列目の縦列でビンゴだったのだ。
心臓に悪い思いをした順子ちゃん。
なんとかビンゴは避けられたようだがまだ油断はできない。
綺奈の母「またリーチが増えたわよ!」
綺奈「やった!ママ負けないで!」
綺奈の母のビンゴカードの「5」が開いたことで同じく1列目の縦で「10」が出ればビンゴとなった。
21回目で引いた数字が「1」で今回の22回目の引きで「5」がでたため近い数字が出たことになる。
1から5あたりの連続した数字群が抽選箱の中で固まりが生まれその固まりの中で
21回目の若い男性が「1」と22回目の年配の男性が引いたと推測できる。
偶然だったかもしれないがそうとも言い切れる。
店員は数字の固まりを解消するため抽選箱を持って揺らして中の包み紙をシャッフルした。 果たしてそのシャッフルで数字がバラバラになったのかまさかそれで連続した数字群の固まりができてしまったのかは
参加者の手で確かめるしかないだろう。


ついに3週目に突入しハラハラドキドキの展開は終わらず終わるかどうか参加者たち次第である。
綺奈の母「いい?綺奈!10か56よ!!」
綺奈「うん!!」
母の言葉に強く返事をして抽選箱へと近づく綺奈。
綺奈自身のビンゴカードは5か所開けられているがリーチは1つもなく開いたマスも隣り合っていないため絶望的である。
だからリーチが2つあり的中率が高い母のビンゴカードに全てを託したのである。
親子での参加のため母のビンゴカートは綺奈自身のものでもあるのだ。
綺奈と母の目当ての数字は「10」と「56」でありそれを引き当てるため23回目、希望を胸に綺奈の小さな手が抽選箱に入っていく。
順子ちゃん「う~やめて~」
やめろと言ってももう止まらないだろう。
綺奈「それ!」
抽選箱から包み紙を握る綺奈の小さな手が出てきた。
23回目、綺奈の引いた数字は「66」である。
綺奈「あ!私のあった!!」
綺奈の母ではなく「66」の数字は綺奈のビンゴカードにあったようである。
順子ちゃん「あったわよ!!66」
友ちゃん「私もあるよ!」
順子ちゃんと友ちゃんも「66」の数字もあった。
そして薫が満面な笑みを浮かべる。
薫「ついにきたぞ!幸助!リーチだ!」
幸助「おーー!薫、リーチか!」
薫「57でビンゴになるぜ!」
友ちゃん「やったね薫!」
順子ちゃん「薫がビンゴだって!?」
ついに順子ちゃんたちの中にリーチを獲得した。
薫のビンゴカードの4行目で「57」の数字が出ればビンゴになる。
まさか運がないと自負している薫のビンゴカードがリーチになったのでこれは期待するしかない。
幸助「これは薫のに賭けるしかねえな」
薫「ああ!頼むぜ俺のビンゴカード!」
女子高生Ⅽ「私もリーチよ!」
だが23回目でリーチになったのは薫だけではないようである。
女子高生Ⅽも声を上げてリーチ宣言をした。
女子高生Ⅽ「59でもビンゴよ!」
「59」の数字でビンゴになるそうで女子高生ⅭのビンゴカードのFREEマスの斜め列でビンゴになるようだ。
薫「なに…59かよ…」
50台の数字でビンゴになる数字が3つになってしまった。
この時点で綺奈と母の「56」、薫の「57」、そして女子高生Ⅽの「59」である。
この23回目までで50台の数字は「51」と「58」が引かれているため50台の数字で安全な数字は4つしかないが
薫がいるため残りの7枚のカードの中にトランプのババが2枚と目当ての1枚があるという感覚だ。
50台の数字のみの限定となるが3分の1の確率であり、ジャンケンに勝つか負けるかの確率と等しくなる。
24回目を引くのが綺奈の母である。
24回目になりリーチの人が増えてきているが長期化しちょっと泥沼化してきている。
「ファイティングガルー」に対して譲れない思いもあると思われるがもうそろそろ決着をつけたいところ。
綺奈の母は娘のため「ファイティングガルー」ゲットなるか。
24回目の数字は「9」である。
綺奈の母「くう!!10だったら!」
「10」を引けていればビンゴだったが綺奈への思いはあと一歩及ばずであった。
女子高生Aと女子高生Bがビンゴカードに「9」を所持しておりそのマスは開いたがまだリーチできていない。
ここからが順子ちゃんたち四人フェーズに入る。
我が順子ちゃん三度目の引き、25回目の数字は何が出るのか。
引くのはただ1つ、薫が求める「57」の数字だ。
順子ちゃん「いくぞ!これだーー!」
何も躊躇わず迷わず、手の感触を頼りにこれだと思ったのを抽選箱から引いた。
「57」を引けたのか包み紙をゆっくり広げた順子ちゃん。
順子ちゃんが引いた数字は「41」である。
順子ちゃん「41かあ~」
友ちゃん「一応私のはあったけどリーチじゃない…」
何人かビンゴカードに「41」はあったが綺奈の発言に順子ちゃんと友ちゃんはゾクッとした。
綺奈「ねえ、ママのそれビンゴじゃない?」
順子ちゃんと友ちゃんも綺奈の後ろを背伸びして綺奈の母のビンゴカードを覗いてみた。
友ちゃん「本当だ…」
綺奈の母のビンゴカードを見ると「5」、「22」、「41」、「51」のマスが斜めで開いていて一見するとビンゴしているように見える。
綺奈の母「いいえ、これはビンゴになっていないわ。5マス揃ってビンゴよ」
そう言って綺奈の母はビンゴではないと言った。
一般的にビンゴカードはルール上横、縦、斜めの5マスが揃ってビンゴになる。
FREEマスもマスとしてカウントされているため綺奈の母は「56」でビンゴになる斜め5マスを狙っているのだ。
順子ちゃん「ほっ…そうなんだ…」
また1つビンゴカードのルールを知ってまだこの抽選会は終わっていないことに順子ちゃんと友ちゃんは安堵した。
しかしこれ以上続けるわけにはいかない。
薫がリーチになっており「57」の数字を求めているのだ。
順子ちゃん「友ちゃん!57よ!」
薫「引いてくれ!友ちゃん!」
幸助「いけ!引くんだ!」
順子ちゃんと幸助と薫は友ちゃんに期待を寄せる。
友ちゃん「57だね…わかった!」
鬼が出るか蛇が出るか、小学1年生萱場友子、彼女もまだ小さくて幼き存在。
緊張とプレッシャーがのしかかる中、その小さな体は三人の期待と桂里奈の思いを背負っている。
26回目、友ちゃんは「57」の数字を引くことができるのか、抽選箱の中の包み紙を取り出した。
包み紙を広げ26回目の数字は「18」である。
幸助「よし!俺もリーチだぜ!27でビンゴだ!」
薫「幸助もリーチか!よっしゃ!!」
ビンゴにはならなかったが幸助のビンゴカードに「18」のマスが開いたことで2列目の縦列でリーチになる。
幸助「俺も行くぜ!」
順子ちゃんたちの勢いは止まらない。
目当ては「27」と「57」、幸助が27回目の引きで「27」を引けば最高の幕引きだ。
幸助が引いた数字は「62」である。
順子ちゃん「62…きたわ…私もリーチよ!」
順子ちゃん「12よ!…あと12でビンゴよ!」
友ちゃん「順子ちゃんもリーチ!?やったね!!」
立て続けに幸助と順子ちゃんがリーチになった。
ついに順子ちゃんがリーチになり彼らの勝利への数字は「12」、「27」、「57」の3つになった。
しかし勝利と敗北は隣り合っていて引いてはいけない数字は「4」、「10」、「26」、「56」、「59」の6つである。
確率論からすれば圧倒的不利で、順子ちゃんたちが勝利する確率は3分の1で敗北する確率は3分の2ちょうどである。




28回目この局面で引くのは薫である。
薫「え…ちょっと待ってくれ…嫌だよ…」
薫「俺のせいで負けてしまったら…」
どうやら今、薫は28回目の数字を引く勇気が持てず嫌がっているようだ。
引きの運のなさが引いてはいけない数字を引いてしまい自分のせいで負けてしまうのが申し訳ないからだ。
幸助「何言ってんだよ!薫!あいつのためにファイティングガルーゲットするんだろ?」
友ちゃん「今引けるのは薫しかいないんだよ!」
順子ちゃん「バシッと決めてきなさいよ!薫!」
幸助「自分を信じろ!薫!」
薫を勇気づけ背中を押す三人。
彼らには敗北と言う二文字はなく勝利しか思い描いていない。
三人は地雷を乗り越え勝利へのバトンを繋げた。
その最後の走者となるのが薫だ。
最後の走者という立場となっているが薫の引き次第でゲームが続く可能性はある。
周りの参加者たちは何も言わずだが、視線は薫の方に向けられる。
負けるわけにもいかないし勝ちを譲るわけでもないが、全て薫の引きに委ねられているのだ。
薫「ふ…俺しかねえよな!任せろ!」
小学6年生杉原薫、来年は中学生なのでこんなところで弱音を吐いて立ち止まっている場合ではない。
勝利の数字である「12」、「27」、「57」を引いて桂里奈に「ファイティングガルー」をプレゼントだ。
28回目、薫が抽選箱の中に手を入れて包み紙を取り出した。
薫「頼む!来い!」
包み紙を広げ数字を確認する緊張の瞬間。
薫「あ…」
薫が引いた数字は「26」である。
幸助「26!?」
薫「やっちまった~」
若い男性「ビンゴです!!」
順子ちゃん「えーーーーーーーーーーー!」
若い男性がビンゴとなり「ファイティングガルー」ぬいぐるみをゲットしたのは若い男性になってしまった。

ビンゴカード
続く

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